高い語学力にモデル活動、リーダー経験
などマルチな才能を存分に発揮する
お金や目先の利益にとらわれない考え方で、
周りの人を幸せな生活へと導くべく活動する
氏名
Quentin Cosson(カンタン・コソン)国籍
フランス日本語能力
ビジネスレベル使える言語の種類
日本語 (ビジネスレベル)在住
神奈川県学校名
アークアカデミー学部・学科
---学年
---卒業年度
---志望業種/業界
マスコミ志望職種
企画系希望勤務地
どこでもOK学生団体
---日常または過去にどのような活動(例えば学生団体所属等)に力を入れていますか?または入れてきましたか?
私が過去に最も力を入れて取り組んだことと言えば、国際ビジネスのインターンシップが挙げられます。私はこのインターンシップの中で、ある店のマーケティング戦略を考えるという役割を担いました。単純に良い製品を作るというだけでは当然ありません。その店のシンボルともなるロゴをどのようなものにすることで顧客に認知されやすくなるのかを考えてロゴのデザインを考案しましたし、お客様が最も快適に店内を自由に見ることができるように店の空間デザインも手がけました。このように製品のクオリティだけにはとどまらず、常に顧客の目線で客観的に店を見つめることで、「お客様に愛されるお店」としての地位を確立できるような戦略を立てました。このインターンシップ以外には私は現在に至るまで長期間モデル活動も行っております。さらには言葉の習得にも力を入れておりまして、母国語のフランス語に加えて英語とスペイン語は母国語並みに、日本語もほぼ問題ないまでに成長することができました。
その中で、自分の行動により得られた結果・実績を教えて下さい。
国際ビジネスのインターンシップを経験して、私はビジネスの基礎知識やマーケティングの能力を身につけることができました。しかしこの経験で得られたものはそれだけではありません。私は上記のようにその店の一切を担当し、決断を下していましたから、他のメンバーに対して自分の決断がなぜ正しいのか、どのような論理でその決断に至ったのかなど、自分の一つ一つの言動に対してしっかりと責任を持たないといけませんでした。私はその店を担当したグループを「家族」だと考えており、自分自身はその家族の父親のような存在にならなければならなかったのです。会社の直接の評判や成功につながる仕事をこなしたことで、このように非常に強い責任感を手に入れることができました。
あなたが日本に来ることになった経緯を教えてください。
中学生の時に私は非常につらい出来事を経験しました。大好きだった親戚が亡くなってしまったのです。私はその時になぜか、他の誰も分からない言葉を学んでこれからもつながっていたいという思いが芽生えました。そこで母国で話せる人が多くなく、かつ小さい頃から知っていた日本の言葉が思い浮かんだのです。この頃には日本の音楽もよく耳にしていたのですが、日本語の耳あたりの良さもこの言葉を選択した理由の一つです。私はまず独学でひらがなを勉強するところから始めました。その頃から私は、ある国の一般的な性格に対して多少の違和感を覚えていたのですが、そんな時にテレビで見た日本人の姿に感銘を受けます。そしてますます日本が好きになり、高校を卒業して2週間ほどして、初めて日本を訪れました。その滞在の中で実際に会った日本人の性格の素晴らしさに更に惹かれ、日本の友人もたくさんできました。帰国後はフランスで大学に入学して法律を勉強していたのですが、ちょうどその頃、日本が大きな災害に見舞われてしまいます。東日本大震災です。私は当時日本への思い入れが非常に強かったため、日本の友人のことが心配でなりませんでした。そこで私は思い切った行動に出ます。フランスの大学を中退し、日本へやってきたのです。日本での友人が無事であることを確認し、約1年間日本で滞在しました。その後フランスへ帰り、国際マーケティングの専門学校で通信教育を受け、2014年10月に再び日本にやってきました。現在は日本の語学学校に通っています。
日本でどのくらい滞在したいか、日本で何を成し遂げたいかなど、あなたの日本での今後のビジョンを教えてください。
現在は語学学校で日本語を勉強していますが、私は可能であれば早く日本で仕事に就きたいと思っています。私は国際マーケティングをすでに学んでいますのでその関連の仕事(貿易など)も良いですし、英語もスペイン語も問題なく話せるので通訳の仕事も素晴らしい選択肢の一つだと思います。そして会社に入って十分な経験を積んでからは、いずれは自分で会社を作ってみたいという気持ちもあります。自分の専門とする分野での企業も興味があるし、学校を作るなどの専門とは異なる分野でも今のところは構わないです。私はまだ若いので将来はどこで働いてもいいと思っていますが、現時点では日本に少しでも長くいたいと思っています。私の将来の夢についてですが、お金をたくさん稼ぐとか、事業で大成功するなどといった具体的な目標はありません。家族を持ち、お金やステータスに関係なく幸せな家庭を築くこと、そして人生の終わりを迎える時に後悔しないような生活を送ること。これが私の夢なのです。後悔のない、充実した人生を送れるよう、今後も頑張っていきたいと思います。
[インタビュー日:2015年2月]